プリザーブドフラワーについて、これだけは知っておきたい基礎知識

ここでは、「プリザーブドフラワーについて、これだけは知っておきたい基礎知識」についてご紹介します。プリザーブドフラワーとは何か。長所と短所はどこか?どのように使えるのか?使える花や飾り方で注意するポイント・どういったプレゼントに使えるのか・お手入れ方法と保存方法など。
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はじめに

プリザーブドフラワーは花束よりも長持ちするので人気です。飾っておく場合でもメンテナンスフリーで手軽なところがあります。生花の場合は水やりをしなければなりませんがプリザーブドフラワーなら不要ですね。ですが、実際のお手入れ方法は全くしなくても良いわけではありません。どの程度持つのかも興味があることでしょう。保存期間やプレゼントする場合に注意してほしいポイントなどもあります。このWebサイトでは【プリザーブドフラワーについて、これだけは知っておきたい基礎知識】についてお話します。
プリザーブドフラワーとは何?

生花や葉や枝を専用の特別な液体の中につけておいて、しばらくそのままにしておき水分や色を抜いて着色して乾燥したものです。プリザーブド(英文ではPreserved)は「保存する」という意味です。生花とは異なって匂いもしませんし気になる花粉もありません。お花がもっとも綺麗でかわいい時間をとどめることができます。色んなシーンでプリザーブドフラワーが使用されるようになってきています。
生花のときとほとんど変化がない柔らかい美しさをキープしながら保存期間も長いです。水やりも不要です。生花は水を与えていても、いずれ枯れてしまいます。プリザーブドフラワーにすると水やりのメンテナンスしなくても2年以上は綺麗な状態にあります。
「ブ」リザーブドではなくて「プ」リザーブドが正解!

英語では、Preserved flowerと綴りますが、日本人には発音しにくいので、ブリザードフラワー(Blizzard flowers)と間違った言い方をする人も多いですね。ブリザード(Blizzard)フラワーと呼んでしまうのは、「ブリザード(吹雪)で凍らせた花」と勘違いしていることもあるかもしれません。
正しい呼び方のPreserved(プリザーブド)は「保存する」とか「完全なままの」という意味があります。特殊な液につけて加工するのがブリザーブドフラワーの特徴。生花よりも値段がお高いのがネックです。お花のサイズやボリュームやブランドによっても金額は違います。小さいサイズのものでも5000円以上するものも珍しくありません。多少コストはかかってもご自宅に飾ったりプレゼントしたくなるのがプリザーブドフラワーの魅力です。
プリザーブドフラワーには、どういった長所があるの?

(1)花独特の香りがありません
花は綺麗なのですが、匂いが苦手だという人もいます。プリザーブドフラワーは加工する途中で香りが抜けてくれます。花特有の香りをしないのです。特に病院へお見舞いとしてお花を持っていく場合には、強い香りがする生花は避けられます。プリザーブドフラワーならば、香りがしませんから、安心してお見舞いとして利用できるでしょう。
(2)花粉がありません
特殊な加工をするプリザーブドフラワーは花そのものに花粉がありませんから、花粉アレルギーがある人へプレゼントしても喜ばれます。病院へ入院している方々へのお見舞いの品とか空気を綺麗な状態にしなければならない環境の人のギフトとしても重宝されるのです。
(3)水やりをすることがありません
生花のように水やりをすることもないので手間要らずです。生花は綺麗ですが、水やりをしないと、少しずつ枯れてゆきます。プリザーブドフラワーは特殊な液体を使って加工します。水を与えなくても枯れることはありません。逆に水を与えてしてまうと着色した色が落ちてしまいます。絶対に水を与えないようにしましょう。フレームに入れて飾るアレンジもできます。プレゼントしても世話が面倒ではありませんのでよろこばれます。ギフトとして重宝されるのも理解できます。
(4)長持ちします
プリザーブドフラワーの魅力はインテリアとして長い期間飾ることができることです。適切な環境であれば枯れることはありません。生花のように枯れる心配がないのは、特殊な液体につけて作っているからです。ですが経年劣化は否めません。年数によって着色されている色が褪せることはありません。あまり湿度が高くなりヨーロッパ諸国ならば5年以上ももちます。日本は湿度が高いですから2年から3年が綺麗な状態の限界でしょう。しかし、プリザーブドフラワーが設置されている環境が良い場合は5年以上綺麗に維持できます。
(5)さまざまな色合いを楽しめます
プリザーブドフラワーは、その加工のプロセスで花に含まれている水分を抜きます。同時に花本来の色も抜けます。その代わりとして好きな色を着色します。色んな色を楽しめるのもメリットしてあげることができます。
以上のような長所がありますのでインテリアのアイテムとしても最適です。プレゼントとしても最適なのです。
プリザーブドフラワーには、どういった短所があるの?

(1)色移りすることがあります
着色料を入れて加工するので、長期間カーテンの横などに配置しておくと、着色料の色が移ってしまう場合もあるので注意しなければなりません。濃い色の花と薄い色の花が触れてしまうと、薄い方に濃い色の着色料が色移りしてしまいます。
(2)破損しやすい
プリザーブドフラワーは特殊な液体に浸したあと、乾燥させて作ります。生花と比べると破損しやすくなってしまいます。乾燥にも弱いのでファンヒーターやエアコンの風があたる場所においていると花びらが割れますから、設置場所に注意しましょう。
(3)生花と比較するととっても繊細です
生花の場合は湿度が高いスポットの設置しても、それほど悪影響はありません。しかし、プリザーブドフラワーは違います。湿度に弱いですから、水が抜けてしまったり、色落ちすることもあります。最悪は腐ってしまいます。では乾燥すればいいのかというとそうでもありません。花びらに含まれている水分が飛んでしまうからです。花びらがヒビ割れたり枯れたり……。直接光を当たるのも弱いです。部屋に入る太陽光や照明器具の光によって変色してしまったり、色褪せたりします。とりわけ、紫外線に弱く変色します。
(4)値段が高い
加工に手間がかかるプリザーブドフラワー。販売している金額は高い傾向。花束タイプの場合は色んな花を使うので1万円を超すこともあります。オーダーする場合は数万円になります。小さいサイズならば数千円程度になります。いずれにしても普段使いができるような金額ではありません。
プリザーブドフラワーは、どのようにして作るのでしょうか

フラワーショップに行くと、色んなデザインのプリザーブドフラワーがあります。とっても豪華ですし金額も高いですね。では、自分では作れないのでしょうか。例えば薔薇を1輪でプリザーブドフラワーをプレゼントしたら喜ばれるのではないでしょうか。簡単な作り方をご紹介しますので興味があれば試してください。
選ぶ素材はできるだけ新鮮な花を選びます。花びらに傷がないものを見つけてください。花の部分や葉の部分が液に浸かるような大きさの容器に花をいれます。専門の脱色液と脱水液を混ぜたものを入れます。蓋をして脱色と脱水が終わるまで放置します。脱水と脱色が終わったら、取り出してすぐに着色液に浸します。花に色が入ってきたら、さきほど使用した脱水液・脱色液の中で洗います。その後、自然乾燥すればOKです。
プリザーブドフラワーに使える花はどんなものでも良いわけではありません。花びらができるだけ、しっかりと厚めのものがいいでしょう。最も理想的なものは「薔薇」「カーネーション」「蘭」などですね。小さな花も可愛さがアピールされますので使ってみるといいでしょう。新鮮は花のほうが仕上がりも美しいです。長持ちもしますからお薦めします。
プリザーブドフラワーはどのように飾るといいの?注意することとは?

プリザーブドフラワーは生花とは違いますから、飾り方で注意することもあります。見た目は生花に近くしたり、自然にない色合いの花を作ることも可能。インテリアとしてもアクセントとして重宝します。飾り方で注意するべきポイントをご紹介しておきましょう。
プリザーブドフラワーをケースや瓶に入れると長持ちします。
湿気に弱い特徴があり、劣化する原因にもなっています。飾る場所はできるだけ高温多湿にならないように注意しましょう。プリザーブドフラワーと生花を一緒にして飾ることも良くありません。生花自体に水分が含まれているからです。
プリザーブドフラワーを長持ちさせるためには自然な光があたる場所にしましょう
プリザーブドフラワーやドライフラワーと同じように直射日光は禁物で、日光があたると色褪せしてしまいます。強いライトも色褪せの原因になります。避けるようにしましょう。
プリザーブドフラワーはケースの中に入れて上部に物などを置かないように注意してください
プリザーブドフラワーは特殊な加工がされています。しかし、もともとは花なのです。強い力がかかってしまうと壊れてしまいます。
プリザーブドフラワーをプレゼントにするシーンあれこれ

プリザーブドフラワーはお手入れするのも簡単。綺麗なまま飾っておけるのでお洒落感もあってインテリアのアクセントとしてもステキです。いろいろなお祝い事でのプレゼントとしても喜ばれます。どんなシーンにプレゼントするといいのかをご紹介しておきますので参考にしてみてください。
お祝いなどのプレゼントとして贈るシーン
プリザーブドフラワーは生花とは異なってプレゼントしたときのまま飾っておけるのが魅力なのです。色もバイオレットとかブルーとか珍しい色合いの花としてプリザーブドフラワーにできます。見た目にもゴージャス感・高級感があるギフトになるでしょう。記念日のプレゼントやお祝いに贈るのは基本の「き」です。
ウェディングブーケとしてプレゼントするシーン
ウェディングブーケは長い期間とっておきたいでしょう。初めから生花ではなくて、プリザーブドフラワーで作っておくのはどうでしょうか。面倒な処理をすることもありませんし、そのまま飾っておけます。自然にはない虹色の花や青い花など珍しい色で作れるのもプリザーブドフラワーならではのウェディングブーケになります。
入院している人や病気の人のお見舞いとしてプリザーブドフラワーを贈る
病気のお見舞いで花を贈ることは多いです。ですが、最近は病院でも生花を禁止する病院が増えてきています。その理由は水やりの世話があるからです。また、枯れてしまったあとの後片付けも大変なのです。花粉アレルギーの入院患者もいてトラブルになるからですね。プリザーブドフラワーの場合は、水やりをすることもありません。枯れることもありませんので、いつまでも綺麗なままでディスプレイできます。
ちょっとしたお礼の気持ちとしてプリザーブドフラワーをプレゼントする
プリザーブドフラワーは別に花束にすることもありません。例えば小さな薔薇の花1輪からでもプリザーブドフラワーを作ることができます。また、市販されています。小さいサイズならば、料金もお手頃。ちょっとしたお礼をしたい場合でも小さな薔薇一輪のプリザーブドフラワーと手作りのお菓子をつけてみてはどうでしょうか。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
プリザーブドフラワーについて、これだけは知っておきたい基礎知識についてご紹介しました。別ページでさらに興味を持っていただける情報を随時公開してまいりますので楽しみにしてください。